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ポートレート撮影でストロボを使えるようになると、写真の安定感が大きく変わります。逆光で顔が暗くなる場面、曇天で立体感が足りない場面、室内で光が足りない場面、夕方に少しだけ人物を起こしたい場面など、自然光だけでは難しい状況に対応しやすくなります。
ただ、ストロボは最初につまずきやすい機材でもあります。TTL、マニュアル、HSS、ワイヤレストリガー、発光量、ディフューザー、ソフトボックスなど、覚える言葉が多く、どの製品から買えばよいかも分かりにくいからです。
この記事では、Godox製品を中心に、ストロボ撮影の基本を初級者から中級者向けに整理します。2026年5月時点のGodox公式情報、販売店情報、写真メディアのレビューを調べたうえで、ポートレート撮影で実際に使いやすい組み合わせに絞ってまとめました。
結論から言うと、最初は「TTL対応のクリップオンストロボ1台」と「Godox Xシステム対応のトリガー」から始めるのが扱いやすいです。慣れてきたらAD100Pro II、AD200Pro II、AD300Pro IIのようなバッテリー式モノライトへ広げると、屋外ロケや本格的なポートレートでできることが増えます。
1. ストロボで何ができるようになるのか
ストロボは、単に暗い場所を明るくするためだけの機材ではありません。ポートレート撮影では、人物に必要な光を足し、背景との明るさの差を整え、写真の立体感を作るために使います。
たとえば、次のような場面で役立ちます。
- 逆光で顔が暗いときに、顔だけ自然に明るくする
- 曇りの日に、目元や輪郭へ少し立体感を足す
- 木陰や室内で、肌の色をきれいに見せる
- 夕方や夜景で、背景の雰囲気を残しながら人物を浮かび上がらせる
- 日中に背景を少し暗くして、人物を主役に見せる
- 白い壁や天井にバウンスして、室内ポートレートをやわらかく撮る
初心者が最初に目指すべきなのは、「派手なライティング」ではありません。まずは、自然光だけでは足りない分を少し足し、人物の顔が暗く沈まないようにすることです。
2. まず覚えたいストロボの基本用語
ストロボ撮影では、用語をざっくり理解しておくだけで迷いにくくなります。
| 用語 | 意味 | 初心者向けの考え方 |
|---|---|---|
| TTL | カメラが自動でストロボ光量を決める方式 | まず撮れる状態を作りやすい |
| マニュアル発光 | 自分で発光量を決める方式 | 安定した明るさで撮りやすい |
| HSS | 通常同調速度より速いシャッターで発光する機能 | 日中の開放撮影で便利 |
| 同調速度 | 通常発光できるシャッタースピードの上限 | 1/160から1/250秒前後が多い |
| ガイドナンバー | クリップオンストロボの明るさ目安 | 数字だけでなく使い方で判断する |
| Ws | モノライトの出力目安 | AD100は100Ws、AD200は200Ws、AD300は300Ws |
| ワイヤレストリガー | カメラから離したストロボを発光させる送信機 | オフカメラ撮影に必要 |
| モデリングライト | 光の向きや影を確認するための連続光 | 完成写真の光とは別物として見る |
初心者が特に覚えたいのは、TTL、マニュアル、HSS、トリガーの4つです。この4つが分かると、商品ページを見ても「自分に必要かどうか」を判断しやすくなります。
3. TTLとマニュアルはどちらから始めるべきか
結論として、最初はTTLが使える機材を選び、練習ではマニュアル発光も覚えるのがおすすめです。
TTLは、カメラが発光量を自動で決めてくれるため、イベント、室内、撮影テンポが速い場面で便利です。一方で、背景や服の色、構図の変化で明るさが少し変わることがあります。
マニュアル発光は、自分で1/1、1/2、1/4、1/8、1/16のように出力を決めます。一度決まれば明るさが安定するので、ポートレートの練習や作品撮りでは扱いやすいです。
| 撮影状況 | おすすめ |
|---|---|
| 室内イベント、家族写真、動きが早い撮影 | TTLから始める |
| ポートレート練習、作品撮り、同じ場所でじっくり撮る | マニュアル発光 |
| 初めての屋外日中シンクロ | TTLで試し、慣れたらマニュアル |
| 多灯ライティング | マニュアル発光中心 |
GodoxのX3やXPro IIのようなトリガーには、TTLの結果をマニュアル値へ変換するTCM機能があります。「まずTTLで大きく外さない明るさを出し、その値をマニュアルへ変えて微調整する」という使い方は、初級者から中級者への橋渡しとしてかなり実用的です。
4. Godoxを選ぶメリット
Godoxの強みは、1つの無線システムで小型ストロボから大きめのモノライトまで広げやすいことです。Godox Xシステム対応のトリガーを使うと、クリップオンストロボ、AD100Pro II、AD200Pro II、AD300Pro IIなどを同じ考え方で操作できます。
特にポートレート撮影では、次の点が便利です。
- Canon、Nikon、Sony、Fujifilm、OM SYSTEM/Panasonic、Pentax、Leicaなど複数マウント向けに展開がある
- TTL、HSS、マニュアル発光に対応する製品が多い
- X3、XPro IIなどのトリガーで離れた位置の光量を変えられる
- クリップオンからADシリーズへ段階的に広げられる
- S3ブラケットやBowensマウント系アクセサリーでソフトボックスを使いやすい
- 価格と性能のバランスがよく、多灯化しやすい
注意点として、カメラメーカーごとに対応モデルが分かれます。たとえば、Sony用なら型番末尾がS、Canon用ならC、Nikon用ならNのように分かれるため、購入前に自分のカメラに合うバージョンを必ず確認してください。
5. 初級者におすすめのGodox構成
初めてストロボを買うなら、最初から大きなモノライトに行くより、クリップオンストロボから始める方が理解しやすいです。カメラの上に付けても使えますし、トリガーを買えばオフカメラでも使えるからです。
構成A: まず1台で学ぶ
- Godox TT685II、V860III、V1、V1Midのいずれか
- 予備電池または予備バッテリー
- 小型ディフューザー
- レンズクロス
この構成は、室内バウンス、家族写真、簡単なポートレート練習に向いています。予算を抑えたいなら単3電池式のTT685II、撮影枚数やチャージの速さを重視するならリチウム電池式のV860IIIが選びやすいです。丸型ヘッドで自然なバウンスやマグネット式アクセサリーを使いたいならV1、軽さと携帯性を優先したいならV1Midも候補になります。
構成B: オフカメラ1灯を始める
- Godox V860III、V1、V1Mid、V1Proのいずれか
- Godox X3 または XPro II
- ライトスタンド
- S3ブラケット
- 60cmから85cm程度のソフトボックス、またはアンブレラ
この構成にすると、カメラから離した位置にストロボを置けます。人物の斜め前から光を入れたり、逆光の顔を起こしたりできるので、ポートレートらしいライティングを練習しやすくなります。
初級者に一番すすめやすい組み合わせ
迷ったら、最初は V860III + X3 + ライトスタンド + S3ブラケット + 小型ソフトボックス が扱いやすいです。V860IIIはGN60、20-200mmズーム、リチウム電池、約1.5秒のフル発光リサイクル、約480回のフル発光が案内されており、オンカメラとオフカメラの両方を試しやすいです。
丸型ヘッドの光の回り方を重視するなら、V1を選ぶとバウンスや小型アクセサリー運用がしやすくなります。V1MidはGodox公式でTTL、HSS、内蔵2.4GHzワイヤレス、最大約1.7秒リサイクル、約650回フル発光、小型ボディが案内されているため、軽いカメラバッグでロケを組みたい人に向いています。
6. 中級者におすすめのGodox構成
ストロボに慣れてきたら、クリップオン1台だけでは足りない場面が出てきます。大きめのソフトボックスを使いたい、日中の屋外でしっかり人物を起こしたい、2灯で背景と人物を分けたい、といった場面です。
構成C: 軽量ロケ用
- Godox AD100Pro II
- Godox X3
- 軽量ライトスタンド
- 小型ソフトボックスまたはアンブレラ
AD100Pro IIは100Wsの小型バッテリーストロボです。Godox公式では、TTL、1/8000秒HSS、Xシステム対応、60から100回の連続フル発光、色分けされたグループ表示などが案内されています。軽さを重視しながら、クリップオンよりオフカメラ専用の運用に寄せたい人に向いています。
構成D: ポートレートの主力1灯
- Godox AD200Pro II
- Godox X3 または XPro II
- S3ブラケット
- 85cm前後のソフトボックス
- しっかりしたライトスタンド
AD200Pro IIは200Wsで、1/512から1/1まで0.1段刻みで調整でき、TTL、HSS、前幕/後幕シンクロに対応しています。クリップオンより余裕があり、AD300より軽く持ち運びやすいため、屋外ポートレートの主力1灯としてかなり現実的です。
構成E: 日中屋外や大きめソフトボックス用
- Godox AD300Pro II
- Godox XPro II または X3
- 90cm以上のソフトボックス
- 重めのライトスタンド
- 必要に応じてウェイト
AD300Pro IIは300Ws、0.01から1.5秒のリサイクル、最大約350回のフル発光、HSS、Freeze Mode、Color-Stable Modeなどが案内されています。日中の屋外、引きのあるポートレート、大きめの光源を使いたい撮影では、AD200より余裕が出ます。
ただし、ライトが大きくなるほどスタンドやバッグも重くなります。初級者が最初からAD300以上へ行くより、AD200Pro IIで1灯の考え方を固めてから広げる方が失敗しにくいです。
7. 主要Godox製品の選び方
ここでは、初級者から中級者が検討しやすいGodox製品を用途別に整理します。
| 製品 | 向いている人 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| TT685II | 予算を抑えてTTL/HSSを始めたい人 | 単3電池式で始めやすい | リチウム式より電池管理とチャージに気を使う |
| V860III | 最初の本命クリップオンが欲しい人 | リチウム電池、GN60、TTL/HSS、Xシステム対応 | 丸型ヘッドではない |
| V1Mid | 軽量な丸型ヘッドストロボが欲しい人 | 小型、リチウム電池、TTL/HSS、2.4GHzワイヤレス対応 | 大きな光量が必要な屋外では上位機やAD系も検討 |
| V1 | 丸型ヘッドのバウンスやアクセサリー運用を試したい人 | 丸型ヘッド、TTL/HSS、Godox Xシステム、マグネット式アクセサリーに対応 | 価格はV860IIIより上がりやすい |
| V1Pro | バウンスやイベントも重視する人 | 丸型ヘッド、SU-1サブフラッシュ、連続発光に強い | 価格はさらに上がる |
| S3ブラケット | クリップオンや小型ストロボにソフトボックスを付けたい人 | Bowensマウント系アクセサリーへつなげやすい | スタンド、ソフトボックス、重さのバランス確認が必要 |
| AD100Pro II | 軽量オフカメラを組みたい人 | 100Ws、小型、TTL/HSS、Xシステム対応 | 大きなソフトボックスや強い日中では余裕が少ない |
| AD200Pro II | 屋外ポートレートの主力1灯が欲しい人 | 200Ws、交換式ヘッド、細かい出力調整 | クリップオンより持ち物が増える |
| AD300Pro II | 日中屋外や大きめ光源を使いたい人 | 300Ws、リサイクルが速い、色安定モード | スタンドやバッグも含めて重くなる |
| X3 | 小型で見やすいトリガーが欲しい人 | タッチスクリーン、TTL/HSS、TCM、USB-C充電 | 物理ボタン派には好みが分かれる |
| XPro II | 多灯をしっかり管理したい人 | 大きな画面、5/16グループ、100m伝送 | 本体がやや大きい |
迷ったときのおすすめ
初級者が1台目に買うなら、V860IIIが一番説明しやすいです。理由は、オンカメラでもオフカメラでも使え、TTL/HSSに対応し、リチウム電池でテンポよく練習しやすいからです。
ただし、人物撮影でバウンスの自然さや丸型アクセサリーを重視するならV1、荷物を小さくしたいならV1Midも選択肢になります。イベント撮影や縦位置バウンス、連続発光まで重視するならV1Proを検討するとよいです。
屋外ポートレートを本気で続けたいなら、次の段階でAD200Pro IIを足すのが自然です。AD100Pro IIは軽さが魅力、AD300Pro IIは出力と余裕が魅力、AD200Pro IIはその中間のバランス型として扱いやすいです。
8. 1灯ライティングの基本練習
ストロボ練習は、いきなり多灯にしない方が上達しやすいです。まずは1灯で、光の向き、距離、強さ、柔らかさを理解しましょう。
練習1: 室内バウンス
V860III、V1、V1Mid、V1Proをカメラに付け、白い天井や白い壁に向けて発光します。直接顔に当てるより光が広がり、自然な明るさになりやすいです。
確認するポイント:
- 天井や壁が白いか
- ストロボを真上だけでなく斜め後ろにも向けてみる
- TTL補正を -0.7 から +0.7 程度で試す
- ISOを上げすぎず、背景の明るさも残す
練習2: オフカメラ斜め45度
X3やXPro IIを使い、ストロボをカメラから離して人物の斜め前に置きます。ライトスタンドにS3ブラケットとソフトボックスを付けると、光が柔らかくなります。
最初の設定例:
- カメラ: マニュアルモード
- ISO: 100から400
- F値: F2.8からF5.6
- シャッタースピード: 通常同調範囲内
- ストロボ: 1/16から1/8あたりで試す
顔が暗ければストロボを強くするか近づけます。顔が白っぽければストロボを弱くするか遠ざけます。光が硬ければ、ソフトボックスを大きくするか、人物に近づけます。
練習3: 背景と人物を分けて考える
日中シンクロの基本は、背景と人物を分けて考えることです。
- ストロボを切って背景の明るさを決める
- 背景を少し落ち着かせる
- ストロボを入れて人物の顔を明るくする
- ストロボが強すぎたら出力を下げる
- 背景が明るすぎたらシャッタースピードやNDを見直す
この順番を覚えると、屋外ポートレートで迷いにくくなります。
9. 屋外ポートレートでの使い方
屋外では、ストロボだけでなく自然光も大事です。ストロボは主役ではなく、足りない光を補う道具として考えると自然に使いやすくなります。
曇りの日
曇りの日は光が柔らかい反面、顔が平面的になりやすいです。人物の斜め前から弱めにストロボを足すと、目元と輪郭に立体感が出ます。
おすすめ機材:V860III、V1、V1Mid + 小型ソフトボックス、AD100Pro II + アンブレラ、AD200Pro II + 85cmソフトボックス
逆光の日
逆光では髪や輪郭はきれいに見えますが、顔が暗くなりやすいです。まず背景の明るさを決めてから、人物の顔へストロボを足します。
この場面では、V860IIIでも撮れますが、日中で距離があると光量が足りないことがあります。安定させたいならAD200Pro II、さらに余裕が欲しいならAD300Pro IIが使いやすいです。
晴天の日中
晴天の昼は、ストロボ撮影が難しくなります。背景が明るすぎる、開放F値で撮りたい、HSSを使うとストロボ光が弱く感じる、といった問題が出やすいです。
対策:
- 日陰や逆光を選ぶ
- ストロボを人物に近づける
- ソフトボックスを大きくしすぎない
- HSSを使う
- 必要に応じてNDフィルターを使う
- AD200Pro IIやAD300Pro IIのように出力に余裕がある機材を使う
晴天で大きなソフトボックスを遠くに置くと、想像以上に光量が必要です。初級者は、まず日陰や夕方の柔らかい光で練習してから、強い日中に挑戦する方が理解しやすいです。
夜景・イルミネーション
夜景やイルミネーションでは、背景を暗くしすぎないことが大切です。シャッタースピードを遅めにして背景の光を残し、人物には弱めのストロボを当てます。
- ISOを少し上げる
- 背景が写るシャッタースピードにする
- ストロボは弱めから始める
- 直当てではなく、ディフューザーや小型ソフトボックスで柔らかくする
V860III、V1、V1Mid、V1Proでも十分練習できます。モデルとの距離がある場合や複数人を撮る場合は、AD100Pro IIやAD200Pro IIがあると余裕が出ます。
10. よくある失敗と対策
顔だけ白く浮く
ストロボが強すぎるか、正面から直当てしすぎています。出力を下げる、ストロボを斜めに置く、ソフトボックスを使う、背景露出を少し上げる、の順で見直しましょう。
ストロボを使っているのに変化が分からない
自然光にストロボが負けています。ストロボを近づける、出力を上げる、ISOやF値を見直す、背景を少し暗くする、の順で確認します。
HSSにしたら光が弱くなった
HSSではストロボの実効光量が下がりやすいです。被写体に近づける、NDフィルターで通常同調に寄せる、AD200Pro IIやAD300Pro IIのような出力に余裕のある機材を使う、といった対策があります。
TTLの明るさが毎回少し変わる
TTLは便利ですが、自動制御なので構図や背景で変わることがあります。作品撮りでは、TTLでおおよその値を出し、TCMでマニュアルへ変換して固定する方法が便利です。
多灯にしたら何が悪いか分からなくなる
一度に複数灯を点けると原因が分かりにくくなります。まずメインライトだけで撮り、次に背景用、最後にリムライトという順番で1灯ずつ足しましょう。
色が不安定に見える
環境光、ストロボ、LED、街灯が混ざっている可能性があります。まずホワイトバランスを固定し、必要に応じてカラーフィルターを使います。AD300Pro IIのようにColor-Stable Modeを持つ機材は、色の安定を重視する撮影で扱いやすいです。
11. 予算別のそろえ方
低予算で始める
TT685II、予備単3電池、小型ディフューザーの組み合わせです。まず室内バウンスとオンカメラTTLを覚えたい人向けです。将来オフカメラへ進むなら、後からX3やXPro IIを追加します。
しっかり基礎を学ぶ
V860III、X3、ライトスタンド、S3ブラケット、60cmから85cmのソフトボックスの組み合わせです。初級者に一番すすめやすい構成で、オンカメラ、室内バウンス、オフカメラ1灯、日中シンクロの入口まで広く練習できます。
屋外ポートレートを伸ばす
AD200Pro II、X3またはXPro II、S3ブラケット、85cm前後のソフトボックス、しっかりしたライトスタンドの組み合わせです。作品撮りや屋外ロケを増やしたい人向けで、V860IIIより光量に余裕があり、1灯ライティングの主力として使いやすいです。
余裕を持って日中屋外に対応する
AD300Pro II、XPro II、90cm以上のソフトボックス、重めのライトスタンド、ウェイトの組み合わせです。日中屋外、大きめの光源、複数人撮影、引きのあるポートレートに向いています。ただし持ち物が増えるので、徒歩ロケ中心の人はAD200Pro IIとのバランスも考えましょう。
12. 購入前チェックリスト
購入前には、次を確認してください。
- 自分のカメラに合うマウント用か
- TTLとHSSが必要か
- まずオンカメラで使うのか、オフカメラで使うのか
- 電池式かリチウムバッテリー式か
- 屋外で使うなら光量に余裕があるか
- ソフトボックスやアンブレラを使う予定があるか
- X3やXPro IIなどのトリガーと組み合わせるか
- ライトスタンド、ブラケット、ウェイトまで含めた予算か
- 予備バッテリーを買えるか
- 持ち運びできる重さか
ストロボ本体だけ買っても、オフカメラ撮影にはトリガー、スタンド、ブラケット、光を柔らかくするアクセサリーが必要です。予算は本体だけでなく、周辺機材込みで考えると失敗しにくくなります。
13. Godox製品のAmazonリンク一覧
記事内で紹介してきたGodox製品をカテゴリ別にまとめました。型番が似ているものが多いので、購入前にカメラメーカー対応(C=Canon、N=Nikon、S=Sony、F=Fuji、O=Olympus/Panasonic)を必ず確認してください。
クリップオンストロボ(オンカメラ/オフカメラ両対応)
最初の1台として一番扱いやすいのがクリップオンタイプ。カメラのホットシューに直接装着して、TTL・HSS・マニュアル発光・Godox Xシステムで他のストロボとも連動できます。
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バッテリー式モノライト(屋外ロケ・本格ポートレート向け)
クリップオンより光量が大きく、ソフトボックスやリフレクターを組み合わせて本格的なライティングができるタイプ。屋外で日中シンクロを多用する人や、AD200/AD300/AD400系で出力にゆとりを持たせたい人向けです。
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ワイヤレストリガー(Godox Xシステム)
カメラ側に装着し、離れた場所のストロボを発光させるための送信機。XproII、X2T、X3など複数モデルがあり、カメラメーカーごとに対応版を選びます。
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ライトモディファイア(ソフトボックス・アンブレラ・リフレクター)
光をやわらげたり、当たり方を調整するためのアクセサリー。最初の1個は60〜80cm前後のオクタゴンソフトボックス、または白透過アンブレラから始めると扱いやすいです。
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ライトスタンド・グリップ系
オフカメラ運用には必須のアイテム。ライトスタンドは200cm前後が汎用性高く、屋外ロケでは持ち運びの軽さも重要です。アシスタントなしでも片手でグリップできるブームポール・スタンドホルダーも便利。
予備バッテリー・充電器
ストロボはバッテリー切れが致命的なので、撮影が長くなる人は予備電源を必ず2セット以上携帯しましょう。リチウム式ストロボには専用バッテリー、TT685IIなど単3電池式にはエネループ系の充電式が経済的です。
初めて1セット揃えるなら、V860III + Xpro II + 80cmオクタ + 200cmスタンドの4点が、屋外・屋内どちらでも応用が利く王道セットです。
14. まとめ
Godox製品は、初級者がストロボを始めるにも、中級者が屋外ポートレートへ広げるにも扱いやすいシステムです。最初はV860III、V1、V1Mid、TT685IIで基本を覚え、X3やXPro IIでオフカメラ1灯へ進み、必要に応じてAD100Pro II、AD200Pro II、AD300Pro IIへ広げる流れが実践的です。
- 低予算で始めるならTT685II
- 最初の本命クリップオンならV860III
- 軽量な丸型ヘッドを選ぶならV1Mid
- バウンスや丸型アクセサリー運用を重視するならV1
- バウンスやイベント、連続発光を重視するならV1Pro
- 軽量ロケならAD100Pro II
- 屋外ポートレートの主力ならAD200Pro II
- 日中屋外や大きめソフトボックスならAD300Pro II
- 小型で操作しやすいトリガーならX3
- 多灯管理を重視するならXPro II
ストロボは、買っただけでは写真が変わりません。でも、1灯で「背景を決める」「人物に光を足す」「光の向きと距離を変える」を練習すると、自然光だけでは撮れなかった写真が少しずつ撮れるようになります。
最初から完璧な多灯ライティングを目指さず、まずは1灯を確実に使えるようにする。それが、ポートレート撮影でストロボを味方にする一番の近道です。
15. FAQ
Q1. 初めて買うならTT685IIとV860IIIのどちらがよいですか?
予算を抑えたいならTT685II、長く使う前提ならV860IIIがおすすめです。V860IIIはリチウムバッテリー式で、撮影テンポがよく、オンカメラとオフカメラの両方で使いやすいです。
Q2. V860III、V1、V1Mid、V1Proはどう選べばよいですか?
コストと実用性重視ならV860III、丸型ヘッドとアクセサリー運用を重視するならV1、軽さを優先するならV1Mid、バウンスやイベント撮影、SU-1サブフラッシュ、連続発光を重視するならV1Proです。ポートレートの作品撮りだけならV860IIIでも十分練習できますが、室内バウンスの自然さを重視する人はV1系も検討しやすいです。
Q3. AD100Pro IIとAD200Pro IIはどちらがよいですか?
軽さ重視ならAD100Pro II、屋外ポートレートの主力1灯にしたいならAD200Pro IIです。日中屋外でソフトボックスを使う機会が多いなら、AD200Pro IIの方が余裕があります。
Q4. AD300Pro IIは初心者にも必要ですか?
最初から必要な人は少ないです。大きめのソフトボックス、日中屋外、複数人撮影、引きのあるポートレートが増えてから検討するとよいです。
Q5. X3とXPro IIはどちらがよいですか?
小型で直感的に使いたいならX3、多灯管理や物理ボタン中心の操作を重視するならXPro IIです。どちらもGodox Xシステムの中心になるので、自分の操作感に合う方を選びましょう。
Q6. ストロボはTTLだけで撮ってもよいですか?
最初はTTLで大丈夫です。ただし、作品撮りや同じ場所でじっくり撮る場合は、マニュアル発光を覚えると明るさが安定します。


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